株式会社馬場石油
【令和6年度事業事例】DX推進における社内全体の意識改革
内容
テーマ
「 DX推進における社内全体の意識改革 」
参加の経緯
当社は従業員24名で複数の拠点を持ち、事業規模の拡大に伴い業務が複雑化していました。従来からデータの共有は進んでいたものの、スキルの差や 運用マニュアルの不足が課題となっていました。特に、昨年7月に導入した配達システムによって業務のデジタル化は進んだものの、データの活用や業務 フローの整理が十分にできていないことが問題となっていました。このような背景の中、DX推進のための支援プログラムに参加しました。
伴走支援で取り組んだ内容

当初は「一発解決できるツール」を求めて支援を受けましたが、実際にはツールの 導入以前に社内業務の整理やマニュアル整備が必要であることが明確になりま した。そのため、以下の取り組みを進めました。
1 業務フローの可視化と整理
・これまで明確でなかった業務プロセスをフロー化し、作業の流れを明確化。
・社内でのルールや手順を整理し、業務効率の向上を目指した。
2 社内のスキル向上の必要性の認識
・DX=ツール導入ではなく、まずは社内の課題を明確にすることが重要であると再認識。
・自社に合ったデジタルスキルの向上が今後の課題であると整理。
3 デジタルツールの導入におけるコストと効果の検討
・既存のGoogle系ツールなどを活用しながら、無駄なコストを抑える方法を検討。
今後の展望
業務のさらなる可視化と効率化
・業務フロー表を活用し、課題の具体化と優先順位付けを行う。
・より明確なルール策定と業務改善を進める。
デジタルスキルの向上
・社内でプログラミングやデータ分析のスキルを 高める取り組みを強化
・ChatGPTなどのAIツールやKintoneなどの業務管理ツールの学習を進め、内製化を目指す。
最適なシステムの導入検討
・業界特有のニーズに合ったシステムを選定し、 可能であればカスタマイズも視野に。
・ コストを抑えながら、必要な機能を実装できるツールを探す。
伴走支援を通しての感想
課題の可視化が最大の成果
支援を受けたことで、社内の課題が明確になり、 次に何をすべきかが整理できた。ツール導入が最 優先ではなく、まず業務フローを整えることが重要 だと理解できた。
社内全体の意識改革につながった
DX=大掛かりなシステム導入ではなく、小さな業務 改善の積み重ねが重要であることを実感した。特 に、DXが特別なものではなく、身近なものとして捉 えられるようになったことが大きい。
デジタル活用の可能性を再認識
今後、社内のスキル向上を進めながら、業務をデジ タル化し、より効率的な運用を目指していくことの 重要性を再認識した。この支援を通じて、自社に とって最適なDXの進め方が見えたことが最大の 収穫でした。今後は、自社のスキル向上を図りなが ら、段階的に業務改善を進めていきます。