株式会社デフコンファイブ

【映像制作業】DX活用で事業拡大、世界を目指す

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DX活用で事業拡大、世界を目指す

事業内容:テレビ番組から映像コンテンツ制作会社である弊社は、常に世の中のためになるコンテンツ(番組・映像・動画)を作ることが第一の使命であると考えております。
住所:東京都港区東麻布1-18-12M11812 2/3F
事業サイト:こちら

創業のきっかけを教えてください

私自身、もともと映画と写真が好きで、表現方法としてVRや小説、いろいろあると思いますが、映像が一番リアルに近いと感じていました。映像というのは難しく、多くの人に見てもらうにはそれなりのノウハウが必要です。26歳からテレビ業界で働いていますが、近年に入って動画全盛期に入り、映像・動画というものがより身近なものになり、世の中に出てくる動画のクオリティが全体的に良くないと感じていました。これでは本来伝わるものも伝わらない、と感じたわけです。そこから独立し、今は事業を拡げ、企業向け動画制作の事業やYouTube運用支援も行っています。テレビ業界で培った映像制作のスキルを活かして動画を作成し、企業さんの魅力を伝えていけば、もっと世の中が良くなるのではないかと思っています。また、別の理由としてはテレビは番組ごとに制作会社が変わってしまう事情もあり、依頼があるときは大きい金額が入りますが、依頼が無いときはその分減ってしまうので、事業として安定させるのが難しいのです。2回ほど会社が危機的状況になったこともありました。そのような課題もあり、テレビの映像制作だけでなく、動画制作の事業を立ち上げました。

安井社長のビジョンを教えてください

思いが本当の意味で伝われば、いつか成就して世の中が良くなっていくと思いますので、「伝える」ということを大事にしています。9割5分の経営者は良いことを言います。その9割5分の方たちに力を貸せば、世の中はきっと良くなるはずです。その橋渡しができる会社になれば、最終的には世の中のためになると考えています。具体的には、「クライアントさんに喜んでいただくこと」を大切にしています。ではその喜ぶというのはどういう状態かというと、納品してかっこいいと思ってもらうことです。さらにもう一つ重要なのは「伝わる」ということが実現できた時です。ここでいう「伝わる」とは、商品なら物が売れる。そのような本質的に「伝える」お手伝いをしていくことをビジョンとして掲げています。

DXに取り組んだきっかけを教えてください

もともとはテレビの映像制作の仕事を口コミや紹介でいただいていました。コロナ禍に入り、ロケが激減して再放送でなんとかつないでいくテレビ会社が多く、売り上げが下がりました。そこで動画制作の事業を立ち上げようとしましたが、それまでテレビの業界は全て口コミと紹介で依頼をいただいていたので、新規開拓の営業活動をしたことがありませんでした。最初は企業のHPの問い合わせフォームからメールを送ってみたりしましたが工数の負担が大きく、成果もゼロでした。悩んでいたところ、GDXアドバイザーの方に相談させていただき、営業活動を効率化させたくてDXのサポートを受けることにしました。

当初どの様な課題を抱えていましたか

新規営業のやり方がわからなくて、途方に暮れていました。特に弊社は、自分を含めて社員3人と人数が少ないので、発生していた工数と労力が問題でした。

取組んだ施策を教えてください

具体的に取り組んだことは、フューチャーサーチ(マーケティングオートメーションツール)の導入です。以前は1社ずつ企業HPを調べ、問い合わせフォームから1通ずつ連絡をしていましたが、全く成果が出そうになく現実的ではありませんでした。

フューチャーサーチを使えばメール1000件でも簡単に送れます。実際に1000件送った場合、2、3件のリアクションをいただけて、以前の手探りの状態に比べると格段に状況が良くなりました。そこから何度もリピートしてくださる企業さんも増え、動画制作の依頼が安定的にいただけるようになりました。

また、メールの開封率や会社のURLをクリックした回数がデータとして残るので、期間を空けて再度メールを送るなどの戦略も立てることができます。2人でも十分に対応できる作業量なので、大幅に営業の効率は上がり、受注数が激増しました。

さらに、ハブスポット(CRM)も先月から導入しています。僕は営業活動だけでなく、映像や動画制作もしますので、どの顧客にいつやり取りをしたのか、何を送ったのか、という管理が非常に大変でした。僕しか対応できないと、万一の場合に困ります。そこで専用のツールを導入してスタッフの人間と常に情報を共有すれば、代わりの対応がしやすく営業活動がスムーズになる、ということでハブスポットも試験的に導入しています。

DXに取組む際に、こだわったポイントはありますか?

DXに取り組む際のこだわりポイントは「やりたいかどうか、楽しいかどうか」を大切にすることです。楽しくないことはやらないと決めています。新事業やDXでは軌道に乗るまで時間がかかりますし、初期投資の費用も必要です。資金を投じてまで取り組むのに、楽しくないことをしてもパワーは出ません。楽しいと意欲的に取り組めますので、結果的に成果も上がりやすくなると考えています。

取り組む前と後で変化を教えてください

私がアナログで地道に営業をしていた時は、動画制作事業の売り上げありませんでしたが、マーケティングオートメーションツールを使い始めて1年で売り上げが2000万円になりました。その年だけではなく、今も安定的に増えています。

一番うれしいのは、新事業で十分な売り上げができたことで、それを元手に夢だったグローバルなチャレンジができるようになったことです。今まで培ってきたノウハウや技術を活用し、YouTube運用支援に関連したECサイトを立ち上げて、順調に育ち始めています。このまま軌道に乗れば、海外から商品を仕入れるインポートを足掛かりにして、以前から目標にしていた海外進出をしようと考えています。今回のDXへの取り組みをきっかけに、目標が少しずつ形になり、本当にうれしいです。

DXへの意識は変わりましたか?

もともとDXやデジタルに対して抵抗はありませんでしたが、あるものは使った方がいいという意識になりました。苦手なことや不得意なことはそれを解決してくれるツールが世の中にあるとわかりましたので、今後も積極的に活用していくつもりです。

DXを進めていくうえでアドバイザーに最も助けられたのはどの部分でしょうか

助かった部分としては、直面している課題を解決するために最適なデジタルツールやアイデアをいただけることです。数多あるデジタルツールの中でどのツールが当社の課題に合っているか、他社さんはどのような取り組みをしているかなど、普段は知り得ない情報が役立ちます。また、顧客開拓を行う際のターゲティングについて様々な角度から提案をいただけることもありがたいです。

アドバイザーに求めるものはなんでしょうか?

自分たちの判断材料になる新しい情報をいただけることと、当社の状況を理解した上で寄り添った対応をしてくれることです。同じ情報があったとしても、100人いれば伝え方は100通りあります。GDXアドバイザーの担当さんは現状を丁寧にヒアリングしてくださるので、状況に最適なツールの活用方法、営業体制の構築、ターゲティングから進捗管理までアドバイスしてもらえることが役立っています。今後はさらに海外進出を実現していくための経営戦略的な視点のディスカッションを一緒にしていきたいです。

今後の展望をお聞かせください

私はグローバルに仕事がしたいと思っています。少しずづではありますが、今新たに取り組んでいるEC事業で、商品を仕入れるためのインポートまで実施をしていきたいと考えています。イタリアンと言えばAos Tavola(運営しているECサイト)と言われるくらいYouTube運用支援とECサイト事業を大きくしていきたいです。もう一つは、これまでのデジタルマーケティングのノウハウを使い、睡眠のサプリメントの販売も行っていく予定です。睡眠サプリの原料メーカーさんは、まさに今回の取り組みの中でフューチャーサーチを通して出会いました。そのメーカーさんと一緒にアジア圏で睡眠サプリを販売していこうと計画しています。日本人はひどい睡眠不足ですよね。僕も以前は全然眠れませんでしたが、そのサプリで眠れるようになり、睡眠の質が上がりました。睡眠を取れれば昼間の生産性も上がるので、日本の経済も復興できるのではないか、と考えています。YouTubeを使用すれば簡単に世界にリーチができるので、アジアに打って出たいですね。

運営ECサイト:こちら

最後に、これからDXに取り組む事業者様へメッセージをいただけますか?

企業というものは、変化しない場合は衰退を意味するので「とりあえずやってみる」という考え方が重要です。世の中で全く同じ商売は100年も残りません。経営者ならご存じかと思いますが、変化しないと絶対に生き残れません。ラクスルを立ち上げた起業家の守屋さんの言葉ですが、良いなと思ったら「とりあえずやってみる」と決めています。
とにかくチャレンジし、成功するまで試行錯誤しながら挑戦し続けていくことが重要だと思います。

株式会社デフコンファイブ 代表取締役 CEO / 安井 章浩様