株式会社珈琲舎のだ
【飲食業】オンライン活用で店舗集客数UP
内容
テーマ
「 オンライン活用で店舗集客数UP 」
事業内容:飲食店、EC事業
住所:福岡県福岡市中央区大名2丁目10番4−D-1206号
事業サイト:こちら
創業のきっかけを教えてください
博多駅から少し離れた対馬小路という博多駅と天神の中間の場所で、先代の社長が1966年から珈琲店として事業を始め、私が2代目として数年前に事業を引き継いで、もう少しで60年目になります。当時から「サイフォン」という珈琲の抽出方法を用いて珈琲を入れることが特徴的で、喫茶店ですが店内の雰囲気はホテルのバーのような空間で珈琲を提供するスタイルを今も受け継いでいます。
事業内容を教えてください
純喫茶店スタイルの店舗、若者向けのカフェスタイルの店舗、ケーキ工房、コーヒー豆の焙煎、珈琲豆やスイーツなどの通販事業の5つの事業を行っています。
伴走支援プロジェクトに応募したきっかけを教えてください
私が従業員として働いていた時から紙での業務が多く、「SNSやHPを活用して情報発信をしていく必要がある」とずっと思っており、今回お声がけを頂いてチャンスだと思い応募しました。
どの様な課題を抱えていましたか?
店舗内は絵画や重厚なカウンターなど、落ち着いておくつろぎいただける造りになっておりますが、この雰囲気をお客様にほとんど情報発信することなく営業してまいりました。 そのため、少し入りにくい雰囲気があったかと思います。お客様は年配の常連様が多く若い方はあまり来られていない印象でした。 また、私が入社したころからパソコン業務はありますが、結局紙の業務が多く、色々変更したいと思うことがありました。特に情報発信がまだまだ伸び代があると感じておりました。今回の支援を受ける前に、ホームページを何十年ぶりかにリニューアルしていたのですが、多くの方にこのホームページを見ていただけるにはどうしたらいいか、当社の良さをもっと多くの方に知って頂けたら来店者数も変わるのではないかと考えていました。
取組んだ施策を教えてください
1つ目がInstagramの活用になります。当初Instagramの利用者層は、比較的若い年齢層をイメージしておりました。 私が世代的にInstagramに馴染みがなく、ハードルが高く感じてしまい、中々着手出来ていなかったのですが、担当の方に「スマートフォンのカメラでも充分いい写真が取れるので撮ってみてください」と写真の撮り方などのアドバイスを頂きました。店長おすすめのケーキセットや様々なコンテンツの写真を撮っていくうち、撮り方のコツを理解してきて、今では、リール動画などもあげられるようになりました。
InstagramアカウントURL:https://www.instagram.com/coffee_noda/
また、若い方や海外の方にも来店してほしいと考えておりましたので、写真に加え、ターゲットが検索しそうなハッシュタグをアドバイス頂きながら投稿しました。店内の雰囲気や写真の撮り方、ハッシュタグを上手く活用することによって、若い方がSNSで事前に雰囲気を確認できるようになり、集客につながっています。コロナ以前よりも1日の来店者数や客単価も上がり、フォロワーも支援を始めてから1000人以上も増えて、来店して頂いた方がお店をタグ付けして投稿してくださるので口コミも広がっています。
InstagramアカウントURL:https://www.instagram.com/coffee_noda/
2つ目が分析ツールを導入したことです。以前はSNSについて、データの可視化はしていませんでした。今回男女の比率やフォロワーの年齢層、国籍も可視化したことで、今まで体感で女性の方が多いなと思っていたのが、分析ツールを活用し、データを見てみると男性も想定以上に半分ほどいらっしゃることを知ることができました。今回初めて分析ツールを活用してみて、ITツールは早く活用すべきだと実感しました。個人を相手にしている企業様はSNSを使わない手はないと思います。
取り組む際にこだわったポイントはありますか?
写真の撮り方ももちろんそうですが、投稿する文章に特にこだわっています。 当店が提供しているメニューでは、オレンジジュースも普通のオレンジジュースではなく全てその場で絞っております。弊社は珈琲屋ですが、紅茶専門店が出すような高級な紅茶を使っており、すべてのメニューに凄くこだわりを持っております。Instagramを活用して、これから新規来店される方にも、全ての商品に当店のこだわりが詰まっている事を、写真だけで訴求するのではなく、文章からも伝わるようアピールしております。投稿した内容に反応をくださる方も多くて嬉しいです。
取り組む前と後で変化を教えてください
大きな変化は、時間の使い方が変わりました。今までお客様に情報発信をしてこなかったので、情報を届けるスピードやデータを取得する体感スピードが違います。今までの感覚を捨てて、早く情報を届ける手段を身につけないとまずいなと、今回SNSの活用と分析ツールを活用して感じました。従来は、情報発信やデータ分析はしておらず、感覚的にこれくらいの年齢層の人が来ているなぐらいでしたが、ITツールを活用することによって、データとして可視化され、次何をすればいいのかの判断材料になり、今では欠かせないツールの一つとなっています。
DXへの意識は変わりましたか?
まずDXの公演を聞いて、自社の課題に照らし合わせた時に痛感し、まさに当社が求めていることだと感じました。また、世の中の流れや政府の施策の情報をいち早くキャッチしないと後手に回るのを感じました。センサーを張り巡らして次はこれが主流になるなら、これを早く取り掛かり、早く情報を得て、早く行動に起こすという部分が一番変わりました。
伴走支援プロジェクトに参加していかがでしたか?
素直に嬉しかったです。IT導入補助金や助成金などはよくあると思いますが、お金を受け取って、ITツールを導入しても、正直何をどうしたらいいのかわからないのが本音です。弊社も以前からSNSを活用していきたい気持ちはあって、若い従業員と一緒に写真の取り方や投稿の仕方をなんとなく進めていました。しかし、正直困ったときに相談できる人がおらず、時々営業等でIT系の企業様にご提案を頂いても、お金の部分や信頼の部分で不安がありました。今回のプロジェクトに参加したことで、信頼できる企業様と担当者様が見つかり、これで前に進めると思いました。
DXを進めていくうえでアドバイザーに最も助けられたのはどの部分でしょうか
担当の方には本当に助けられています。説明が本当に分かりやすいです。IT関係は、どうしても横文字が多くて、こちらが理解していないのに話が進められ、置き去りにされるケースがあるのではないかと思います。今のアドバイザーの方はこちらが理解できていない部分に対していち早く察知してくださり、噛み砕いてご説明頂けるので、ITでも臆することなく、取り組むことができています。これまでは、気になっていることや、やりたいことを一から調べて、でも結局理解できず徒労に終わることも多々ありました。今ではご相談をした時のレスポンスがとても早いため、判断も早めることができます。次回の打合せまでに色々と物事が進んでいるので、事業推進スピードが早くて助かりました。
今後の展望をお聞かせください
創業してもう少しで60年になりますが、会社の規模は変わっておりません。ですので、中堅企業ぐらいには会社を大きくしてきたいと思います。会社が大きくなれば色々な問題や仕組みなどを模索しながら大きく変えなければいけないと思うので、これからも担当の方にアドバイスを頂きながら売上高10億円を目標にしていきたいです。その為には、お店で一番人気の「のだブレンド」を始め、22種類の珈琲豆や、のだブレンドをたっぷり使用したコーヒーロールケーキ「のだロール」の通販事業もさらに大きくしていければと考えています。
通販サイト: https://noda.shop-pro.jp/
最後に、これからDXに取り組む事業者様へメッセージをいただけますか?
同じ業界の企業様でも気づいたらいつの間にか大きくなっている企業様があり、調べてみるとコンサルのプロを雇っていることが多くあります。そのため担当して頂いたフォーバルさんのような専門の方にアドバイスして頂くことが一番の近道だと今回改めて感じました。自分たちでどうにかしようと悩む時間よりも、まずは信頼できる企業様と一緒にやってみることが大事だと思います。
取組みコスト
-Instagram分析ツール SINIS 無料プラン
成果
- SNSのフォロワー1000人以上UP
- コロナ前と比較して毎日100人以上来店
- SNSを駆使して客単価が以上20%UP